今日は小鴨がパエリアを作ると言い出し、僕は近所のスーパーに買出しに出かけました。
で、パエリアといえば付き物なのがムール貝なわけですが、ここエゲレスではパエリア1回分のムール貝など売っているわけがなく、結局活けムール貝1ネット(おそらく1キロ近い?)を買わざるを得ない羽目に。でも、安かったですよ。4ポンドしなかったかな。
で、出来上がったパエリア自体については、味は決して悪くはなかったものの、まだまだ改善の余地がある、ということにしておきましょう。パエリアには意外と塩気が必要で、塩気がサフランの味を引き立てるものなんだなあ、と思いました。
ところが、このパエリアにはムール貝を15個くらい使用したのですが、それでもまだまだ大量の活けムール貝どもが冷蔵庫の中でとぐろを巻いています。相手は生物でもありますし、せっかく買ったものだから何とかせねば・・・と考えたところで・・・
「そうだ、ワイン蒸しつくろう!」
そうです、僕らが5月にパリに行った第1日目、夕食を食べようと偶然入った店がムール貝専門店で、桶のような鍋にどっさり入ったムール貝とフライドポテトと白ワインを堪能したあのすばらしい思い出が頭をよぎったのです。
というわけで、夕食は、ムール貝の白ワイン蒸し。
レシピはインターネットを検索すれば簡単に手に入るのがありがたいですね。
今回は、
・ムール貝
・たまねぎ
・バター
・白ワイン
・タイム
・パセリ
・ローリエ
という、至ってシンプルな材料。インターネットでのレシピでは、これにホイップクリームを少々入れるとよいと書いてありましたが、これはないので省略。
でもね、ムール貝ってのは、下準備が結構大変なんですよ。殻の汚れ(中にはフジツボがくっついているものも!)を貝同士で削り落としたり、貝から出ている海草のようなもの(これは、ムール貝の体の一部で、自分の体を何かに固定させるためのものとのこと。)を取ったりと悪戦苦闘すること30分ほど(何せ、かなりの数―50個以上?)、ようやく「まあええやろ」というレベルに。
で、下準備さえ終わればあとはあらかじめバターで炒めたたまねぎに白ワインやハーブを混ぜたものにムール貝を入れて蒸すこと数分でできあがり!これはあっけないほど速いです。
そして、試食。
うーん、蒸し具合も(運よく)具合良く、なかなかの味わい。これでフライドポテト(イギリスの「チップス」ではなく、あくまでも「フレンチフライ」。つまり、マックのフライドポテトのようなやつ)さえあれば気分はすっかりパリの街です。もちろん、僕は白ワインを飲みましたよ。本当に貝と白ワインの相性はすばらしいですね(ただ、欲を言えば、もっと辛口の白ワインにしておけばよかったかな?)。で、貝を全部平らげた後、貝のエキスを一杯吸ったスープを残しておくのはもったいない、ということで、パンをトーストしてそのスープに浸して食べました。これもトレビヤ~ン。
で、お腹もすっかり満足したところで、小鴨の一言。
「あ、写真撮るの忘れた! 今から撮る?」
・・・しかしそこには貝殻の山とスープが残った鍋とパンくずだけ。
こんなの撮っても見苦しいだけなので、あきらめました。
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