僕がイギリスに留学しよう、と思った時にロンドンを選んだ理由の1つは、「大英博物館の近くで勉強したかった」からなんです。
1日の大部分を大英博物館の近くの図書館で過ごし、ちょっと勉強に飽きたらふらっと大英博物館に出かける自分の姿…。それは、仕事のストレスで押しつぶされそうになっていた僕にとって、夢のような世界に思えたものでした。
ところが、僕が選んだ大学は本部が東ロンドンのMile Endにあり、その周囲の環境は決して日本人の知るようなロンドンではありません。大学関係者も、「ここは昼と夜とは違う。夜はできるだけ出歩くな」と言っていたっけ。
というわけで、僕の夢は一旦遠ざかったかに思えましたが、なんとまあ、法学部の大学院だけはホルボーンにあるんですよ。ホルボーンといえば、大英博物館の最寄り駅の1つ。この時点で、僕の夢の生活はほぼかなったに近いと言ってよい、と思ってました。
だが、しかーし!!
この大学院、実際はとても小さい建物で、図書館も附設されていません。教室ですら、バービカンにある医学部系の教室を間借りしているという始末なのは、この間もブログで触れたとおりです。「図書館がない」というのは、大学院の施設としてはありえないほど信じられないことなのですが、そこは心配ご無用。ロンドン大学の本部エリアには、IALSという機関があって、そこは、「ロンドン大学を構成するカレッジの法学部の大学院生以上のみが使用可能な図書館」としても機能しているのです!で、ロンドン大学の本部というのは、な、なんと、
大英博物館の真裏!!
かくして、僕の夢に描いていた学生生活は、まさにドンピシャで僕の目の前に現れたのでした。
ただ、まだ「大英博物館を見に行く」ほどの時間的余裕、又は「大英博物館を見なければやってられない」ほどの勉強疲れはありませんが。
ある日のスナップをここに。
ホルボーンにある大学院から図書館までの途中の道。
写真では、少しさびしそうに見えますが、実際は車の往来も結構あります。
しばらく歩くと、ラッセル・スクウェアです。
既に秋めいた雰囲気を漂わせています。都会のど真ん中なのに、リスを見ることができます。
僕はいつも、この中を横切って図書館に向かいます。
これがIALS(図書館)。
このコンクリートむき出しの建物は、1970年から80年代に建てられたものでしょうか。無機質といえばそうかもしれないけど、みんなが未来を信じていたあの時代の臭いが残っているような気がして(そのにおいは、どこか大阪の万博記念公園をも髣髴とさせるような…)、僕は結構好きかも。
図書館の窓から(その1)。
奥の大きい建物は、ロンドン大学の本部の建物の一部です。
ここからははっきり見えませんが、画面左手奥に大英博物館があり、博物館の裏口とロンドン大学の本部とは、道路を隔てて向かい合わせです。
図書館の窓から(その2)。
ロンドン大学を構成する機関の1つ、SOAS(東洋アフリカ研究学院)が見えています。
ここのLLMにも結構心惹かれてたんだよな…。
ともあれ、今の時間を本当に大切にしなければならない、と思うのでした。
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