この間、小鴨がタイのグリーンカレー作りに挑戦しました。
これ自身なかなかおいしかったのですが、そこではじめて知ったのが、グリーンカレーのグリーンはコリアンダー由来のものであることと、味付けにナンプラーを入れること!なるほど、あの風味はナンプラーのものだったのか、と驚くやら感動するやら。
実は、僕は結構魚醤好き。
きっかけは、2000年のベトナム旅行でした。
ベトナムでは、ヌックマムという魚醤を多用するわけですが、到着の翌日に食べた朝ごはんのフォー(ライスヌードルですな。)にヌックマムを入れたときに「!!」と感じて、その後は、ヌックマムにドはまりになってしまいました。特にフォーやブン(中部で食べられるライスヌードル)には「これを入れな始まらへん」とばかりに振りかけていました。
もっとも、これまでは、タイ料理やベトナム料理で口にすることはあっても、家の料理で魚醤を使うことはありませんでした。それは、魚醤を使う料理のレパートリーがなかったことにもあったわけですけど。
…でも今回、上記のような事情で買いましたよナンプラー。「イカ印」のナンプラーです。
で、においといえば、日本人好みないい香り。そうだな、スルメのようなにおいかもしれません。
味わいは、というと、塩味もさることながら、旨みがとてもしっかりしているので、言ってみれば、塩+化学調味料の替わりになるのかな、とも思ったり。ともあれ、最近は、食事のたびに、ナンプラーを振りかけてみて、相性を試しています。
そして今日、余った食材でスープを作ろう、ということになり、5月にフィレンツェに行ったときに買った「魚スープの調味料(多分そういうカンジの意味だと思います。)」を使うことにしました。
でも、これ、前回小鴨が使ったときに、あまりうまく使いこなせず、まあ、ありていに言えばあまりおいしくできなかったため、しばらく放置していたんですよ。で、今回は、できるだけレシピに忠実にやってみよう、ということで、袋の裏のレシピを読んだところ(英語も書いてあるのが幸いしました。)、加える材料として、貝・魚・トマトとのご指示が。
ところが、手元にはトマト缶はあるものの、海鮮モノと言えばイカのすり身団子が7個しかなく、あわててタラの切り身を近所のスーパーで買ってきたものの、おそらくそれだけじゃあ味が頼りないんじゃないか、と思いましたし、実際、最初の段階では、トマト缶のトマトの酸味が妙な自己主張をしていました。
そんな時、ナイスアイディアが!
そうだ、魚醤、使おう。
考えてみればイタリア風といえども魚スープです。海鮮を入れるのは、そこから旨みを取り出すことを狙っているはず。それならば、海鮮の旨みがぎっしりのナンプラーを使うのがどこが悪い!
というわけで、味を見ながらナンプラーを足していったのですが、これが思った以上の効果を発揮。
入れた海鮮ものが少ないハンデを見事に補ってくれて、トマトの妙な酸味も程よくなったのには本当に驚きでした。
付け合わせには、少しかりっと焼いたパン。妙な自己満足に浸った夕食でした(現物、写真取るの忘れちゃいました。ごめんなさい。)。
そして、飲み物は、僕がマカオのマカオ料理屋(=ポルトガルと中国の折衷のようなもの)で飲んで以来気に入ったポルトガルの「緑ワイン」(白ワインですが、緑がかった色調なのでこういうようです。)。今回買った「緑ワイン」は、思った以上にフルーティーな味わいでしたが、そこはさすが(テスコが輸入したものとはいえ)ポルトガルもの。海鮮スープとの相性はなかなかのものでした。
ともあれ、魚醤万歳!
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