これまでに地下鉄に乗ったことのある街といえば、東京、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、福岡、北京、上海、香港、台北、ソウル、パリ、そして今住んでいるロンドンと指折り数えられるのですが、どうも僕はロンドンの地下鉄の乗り換えが大嫌いなんです。
なぜか、といえば、往々にして乗り換えに手間がかかるから。
ロンドンの地下鉄の駅設備というのは、決してお年寄りや体の不自由な方に親切にできているわけではなく、INとOUTの人の流れを分けていることが多いものの、ホームにダイレクトにつながるエスカレーターはまず見られず、階段は狭く、都心部では地下深いところを通るのでエスカレーターが異様に長い上に連絡通路のそれなりの長さがあったりする、といった具合です。
乗り換えのしにくい駅、というのは、例えば東京の場合であっても、かの悪名高い赤坂見附―永田町とか、高低差がえげつない国会議事堂前(千代田線―丸の内線)や後楽園(丸の内線―南北線)といったものがありますし、上海にしても人民広場の1号線と2号線の乗り換えは人の多さも相まってうんざりです。でも、東京の場合には他の乗り換えのチョイスがあったり、少しでも不便さを感じないようにエスカレーターがしっかりしているし、上海の人民広場も数年前の駅改造で大分使いやすくなりました。
一方、ロンドンの場合には、路線が古い+おそらく路線敷設の歴史的経緯が相まって、どうしようもない、というのが実態なのかもしれません。でも、乗り換えがとても不便なことが多いことには、とにかくうんざりなんです。
というわけで、プリセッショナルの頃は、Bankでの乗り換えが必要で(これもまた狭い通路をてくてく歩き、狭い螺旋階段を上下するというものでした。)、それを思うだけでもストレスに感じました。なので、大学院が始まった時には、最寄り駅(ホルボーン)は別にあるものの、あえて乗換えを要しないように、レスター・スクエアで降りて歩くこともできることがとてもうれしく思えたのでした(ついでに言えば、僕は、どういうわけか、レスター・スクエア界隈がロンドンで一番好きなんです。)。
…でも、それは最初の1日だけ。
僕の通っている大学院は、場所が狭いこともあって、他の学部の教室を間借りすることも少なくなく、そういった中で、僕は、バービカンにある医学部の教室に足を運ぶことが多くなりそうなことが判明!
で、僕の使うノーザン線では、バービカンまでらくらくアクセスということはできず、結局、キングズクロス・セントパンクラス駅で乗換えを余儀なくされることがしばしばとなってしまいました。嗚呼、僕のレスター・スクエアよ…。
ただ、キングズクロス・セントパンクラス駅を使ってみて分かったこと。
この駅に限って言えば、ノーザン線とホルボーン駅のあるピカデリー線の乗換えが他と比べてとても便利にできていて、乗り換えが苦痛ではないんです。
というわけで、最近は、ホルボーンの校舎に行く時は、来た電車に応じてレスター・スクエアで降りたり、キングズクロス・セントパンクラス駅で乗り換えたりといった具合に、フレキシビリティが高まったのでした。
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