2011年12月11日日曜日

ありの実

僕の好きな果物は、梨と桃。
両方に共通する要素からすれば、「水分たっぷり」で、かつ、「甘い」果物が好きなんでしょうね(もっとも、梨については、親の知り合いが毎年送ってきてくれていたためもあるのでしょう、二十世紀が一番好きなので、決して「甘い」一辺倒ではないとは思うんですけど。)。

で、梨といえば、和なし、中国梨、洋梨とあるわけで、中国でも中国梨には結構お世話になりました。中国なしは、形は洋梨のような感じで不恰好ですが、味は和なしのような感じで、例のシャリシャリ感も十分です。漢方の世界では咳に効果があるとのことで、成都に行ったときに咳がひどくなった時などは、漢方医に処方箋を書いてもらった上で、附属の薬膳料理屋で梨ジュースを飲んだりしたものです。こんな薬なら毎日でも!

その一方、この不肖Mimakiirihiko、これまで、食べたことがあったのかなかったのか記憶が定かでないほど洋梨とは無縁の生活を送っておりました(少なくとも、生食はしたことがないような)。まあ、日本では和なしがあるし、和なしと比べりゃ洋梨高いですしね。そういうわけで、僕はずっと、「洋梨=柔らかい、においがきつい=(僕が知っている、という意味においての)『梨』ではない!」という、言ってみりゃネガティブなイメージしか持っておりませんでした。

とはいうものの、ここで一番簡単に入る梨は言うまでもなく洋梨です。ちょっと前からいろいろな種類の洋梨がスーパーや果物屋に並んでいます。というわけで、人生37年目にして(おそらく初)の洋梨に挑戦です。
お味は…

うん、おいしい♪

洋梨をこんなに気に入るとは、我ながら意外に感じましたよ。でも、良く考えてみれば、冒頭に書いたとおり、僕は梨と桃が好きな人。つまり、桃のような「しっとり、柔らかい」感覚(※)はそもそも嫌いじゃなかったのです。いやー、食わず嫌いはあきまへんな。
というわけで、それからというもの、スーパーに行くたびに洋梨に手が伸びるようになりましたし、好きな品種(TESCOでキロ1.95ポンドくらいで売られているBlush Pear!)も出てきたわけです。

ただ、やっぱり洋梨は、食べるタイミングが和なしのように簡単でないのは難しいところ。つまり、買った後もすぐ食べられることは多くなく(食べても香りがなく、余りおいしくない)、2,3日はビニール袋に入れて熟成させて少し柔らかくしなければなりません。でも、これもおいしい梨を食べるための投資です。

(※)でも、中国人の小鴨に言わせれば、桃というのは堅いものとのこと。確かに中国で普通に売られている桃は、日本のような水蜜桃ではなく、やや青臭く、堅いんです。食べる時に、「コリッ、コリッ」という音がするくらい。なので、僕は中国の桃は余り好きではないのです。

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はてさて、話は変わって昨日のこと。
久しぶりにピカデリー・サーカスのジャパン・センターに行って見ると、和なしが1個1.99ポンドで売られていました。ちょっと高過ぎるな、とは思いつつも、あのシャリシャリした和なしの食感がとても懐かしくなり(これは小鴨も同じでした。)、ついつい2つ買ったのでした。

その後、僕と小鴨は、食材を買いに、チャイナタウンにある中国食材スーパーに行きました。
…と、そこで目にしたのは何とまあ中国梨!しかも、6個で1.65ポンド!!!

ガ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!


帰宅後、1.99ポンド/個をはたいて買った貴重な和なしちゃんを食べました。
…でも、おいしくない…。大味でただ水っぽい代物でした。こんなもん、日本でも売れんぞ!!


つか、日本食材屋、なんでもかんでも高すぎです。
もう、これからどうしても他で手に入らない場合しか行かへんからな!!!(実際のところ、そういったものが少なくなかったりするのがつらいところですが(例:各種生魚、薄切り肉)、少なくとも野菜と果物はもうこりごり。)

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