2011年9月25日日曜日

オイスターカード

今は昔、1ポンド=250円という時代がありまして、ロンドンの地下鉄の初乗りが1000円もするという話が日本のニュースでも流れてました。今では円―ポンドのレートは、そのときから半値近くまで落ち込んでいるものの、初乗り4ポンドというのは全く変わっていません。

これだけ聞けば、ロンドンの地下鉄はなんて高いんだ、という話になりますが、この4ポンド、というのは、あくまでも初乗り切符を買う場合のお話で、僕たちは普段そんな高い料金を払って地下鉄には乗っていません。

それは、オイスターカードのおかげ。

オイスターカードというのは、まあ、日本で言うSUICAなどなどのようなICカードで、これを使うと初乗り運賃は1.9ポンドまで下がります。つまり、切符での初乗り4ポンドというのは、オイスターカード利用促進のためのいわば「嫌がらせ」のようなものです。まあ、1.9ポンドというのも決して安くないのですけどね。大阪の地下鉄の初乗りより高いし…。

で、オイスターカードは、必要に応じて1日/1週間/1か月/1年の定期券(トラベルカード)機能をくっつけることができます。これ自身は、無記名式ですので誰が使ってもかまわない(よう)ですし、これさえあれば、自分が買ったゾーン(※)内であれば、バスを含めて乗り放題となるのがありがたいところです。ただ、プレミアムがそれほどあるわけではなく、それほどおトク感を感じないのが頭の痛いところ。それでも、いろいろ計算したところ、毎日通勤時間に利用するのであれば確かに(若干)割安なので、プリセッショナル期間は、ゾーン1-4のトラベルカードを買っていました。お代しめて151ポンド30ペンスなり。日本円で20000円くらい、人民元で1513元くらいと考えれば、その高さを感じていただけるのではないでしょうか(※※)。なので、151ポンド30ペンスを支払った時は、そこはかとない罪悪感にさいなまれましたよ。たとえ、トータルで考えれば得であることが頭で分かっているとしても。

※ロンドンの地下鉄の料金体系は、中心から同心円状に設定されたゾーンをベースにしたゾーン制です。つまり、大阪の地下鉄になぞらえれば、1区料金、2区料金…といったものが、距離ではなくゾーンの移動によって決まるということになります。
※※なお、ゾーン1-4のオフピーク運賃とほぼ同じ料金と思われる小田急線の新宿―鶴川間の1か月通勤定期は、11540円とのこと。


ロンドンの交通運賃は、かくのごとく(ロンドン人も文句を言うほど)高いのですが、学期中の学生に対しては、記名式+顔写真付きのオイスターカードの発行を受けることができます。これは、トラベルカードが3割引になるというスグレモノ。なので、早速先週の月曜日にオンライン経由で申し込んだところ、なんとまあ金曜日には郵送されてきたではないですか!こんな感じにね。



で、昨日、出かけるついでがあったので、早速このカードにトラベルカード機能をくっつけることとしました。でも、ここでまた悩むのが、期間を1か月にするか、1年にするか、ということ(3か月とか6か月とかいうのはないようなんですよ。)。で、ああでもないこうでもないと電卓を叩いた結果、やはり1年を買ったほうが得なんじゃないか、という結論になり、払いましたよ1年分。お代しめて1100ポンドなり!!

お金を払うとき、先月の151ポンド30ペンス以上の罪悪感を感じてしまったのでした…
でも、これからは、自分の生活範囲内では地下鉄・バスが乗り放題となるので、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のでしょう。きっと。

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