僕は、いわゆる中高一貫校に通っていたわけですが、中三のころから、友達の誘いで園芸部なるものに(ほとんど形だけですが)所属していました。まあ、もともと花を育てたりすることは嫌いじゃなかったんですけどね。
というわけでもありませんが、僕は前からイギリス(いや、もしかしたら世界)最高の植物園であるキュー・ガーデンに行ってみたかったんです。でも、1年目はボーンマス住まいでしたし、ロンドンに移ってからもそこに行くにはロンドンの北から南西まで大移動をしなければならないということもあり、二の足を踏み続けていましたが、とうとう今日、行ってきました!
キュー・ガーデンの辺りは、ロンドンでもセレブが多く住むというリッチモンド地区に近いということもあり、こじゃれたハイソな郊外という雰囲気が漂います。で、入園料(まあ、これが大人13ポンドとなかなか高いのですが…)を支払って入場!
園内は…とにかく広い!
Key Attractionとして紹介されていたいくつかの施設を訪れるだけでも3時間は必須。でも、それは、広大なキュー・ガーデンのごくごく一部の場所に過ぎません。まあ、ともあれ、今回は、これらを巡ってみたわけです。
最初に行ったのはこの施設。パーム・ハウスという温室で、世界の熱帯地区の植物が植えられている温室です。建物自体もヴィクトリア朝様式とのことで意味があるのかもしれませんが、やっぱり主人公は、世界の大州ごとに分かれている熱帯植物たち!本当に熱帯雨林に迷い込んだような感覚になってしまいます。もちろん、珍しい植物も少なくないわけで、恐竜出現以前からほとんど進化をしていない松に比較的近い植物の充実度などは異様なほどといってもおかしくないくらいです。
そういった珍しいものだけではなく、比較的身近な植物にも親切な案内が書いてあるのがこの植物園のいいところ。例えば、日頃お世話になっているのに実際生えている姿が全く知らないこんな植物についても親切な解説がついていましたよ。
これは、ショウガ。
こんな感じで生えるものなんですね。びっくり。
これは、黒胡椒。
7,8へぇ位は行きそうです(古いネタですみません…)。
で、その後はTemperate Houseという、温帯植物を扱う温室や、Princess of Wales Conservatoryという温室などに行ったのですが、詳細は省略。で、写真を少々。
中央に見える建物がTemperate House。左奥の尖塔のようなものは、ちょっと由来は調べておりませんが、Pagoda、つまり仏塔のようです。
Princess of Wales Conservatoryには、サボテンコーナーや熱帯植物コーナーなどに分かれているのですが、僕が面白いと思ったのは食虫植物コーナー。これは、ウツボカズラ系の「虫を溶かして栄養とする」タイプの植物。
これはモウセンゴケのような、「とりもち」で虫を捕らえるタイプ。この写真でははっきりしませんが、実際に、何匹かの羽虫がこの上で犠牲になっておりました。
ピンボケで恐縮ですが、いわゆるハエトリグサですな。初めて現物を見ることができました!
で、ある場所を歩いていたら、なぜかニワトリが放し飼いにされていて、誰かが撒いたパンを一生懸命ついばんでいます。と、そこにカラスが一羽、ご相伴に与ろうと近寄ろうとするのですが、ニワトリたちが執拗に突っついて追い出してなかなかご馳走にありつけません。でも…
やっぱ、カラスって、賢いよなあ、と思ったのでした。
入場時間がやや遅めであったため、じっくり巡ったわけではありませんでしたが、キュー・ガーデン、それなりに充実したものだったんじゃないかな、と思います。
それにしても、一番印象的だったのは、パーム・ハウス。僕は、なぜか熱帯の植物が好きで、シンガポールの熱帯植物園に行ったときもそうだったのですが、そういった湿度の高い鬱蒼とした空間に身を置くと、なぜだかとても「懐かしく」感じずにはいられないのです。
…それは、人間の本能的な部分がそうさせるのでしょうか?
…それとも、僕の前世は、熱帯雨林に住んでいた「何か」なのでしょうか?
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