ラッセル・スクウェアの図書館に少し籠もり、その後にバービカンにある教室での講義を受けて…、ここまでは普通の金曜日のスケジュールでした。
でも、先週の金曜日は、そこからちょっと違っていました。
バービカンからキングズクロス・セントパンクラス駅経由でレスター・スクエアに行き、小鴨と落ち合ってある湖南料理店に。湖南料理といえば、中国では、今比較的はやっているのですが、ここロンドンのチャイナタウンにも僕の知る限り2件の湖南料理屋があり、その1つは、僕らが知っているチャイナタウンのレストランの中で一番「中国(大陸)くささ」を感じるところで、味もなかなか。まあ、そこで軽く腹ごしらえをして…。
出かけたのは、ピカデリー・サーカスのキューピッド像横の劇場!
そう、今日は久しぶりの観劇としゃれ込んだのでした。
今回観たのは、「the 39 steps」というもの。ロンドンでも結構人気でロングランを続けています。
で、これ、僕らは、てっきりミュージカルとばかり思っていましたが、実際はミュージカル的要素はないコメディー。ヒッチコックの作品を下地にしたものとのことです。
まあ、本当に何も予備知識がないままで観たのですが、これがとてもおもしろい!
演ずる役者はわずか4人。でも、演ずる役は合計139役!でも、主人公は1役のみ、ヒロインは3役のみなので、残り135役は2人のおじさんの双肩(合計4つの肩ですけど)にかかっていたわけです。そして、それはとても見事なものでした。一人が2役や3役を同時進行で演じる場面も多かったのですが、それもコメディータッチで見事に演じきっていました。
上演時間はインターミッションを除いて約100分。でも、100分間全く飽きさせないスピード感と演技力には驚かされました。
この種の芝居って、相当の演技力がなければ全く面白くなるはずです。特にMr Memory(その他多くの役)を演じるおじさんに求められる技量は、他の3人の役者(それらも相当難しいと思うのですが)に比べても高い水準でなければならないんじゃないかと。イギリスの演劇人の層の厚さを改めて感じたのでした。
また、劇場自体もちょうど良い古臭さと豪華さが溶け合って、居心地のよい空間でした。
というわけで、芝居がハネたあとの二人は、とても満足してレスター・スクエア駅からノーザン・ラインに乗って家路についたのでした。
これこそロンドン生活の妙?
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