2012年1月9日月曜日

新年かつ旧年

学校が始まりました。
久しぶりに見る友人に近況を聴きながらも、やっぱり先生が授業を始めると、それなりに授業に没頭でき、意外とスムーズに学生生活に戻れるのかな、と思いました(錯覚かもしれないけど。)。

それにしてもこの時期ってのは、特に小鴨と結婚してからは、新年なのか旧年なのかよく分からん変な気持ちにさせられています。というのも、旧暦で言えばまだ旧年で、中国では今こそが「年末」で人々の気持ちが完全年末モードだったからです。

中国の旧正月、ってのは、中国人にとって家族と過ごすべきとても大切な時期。都会に出稼ぎしている人を故郷に送り込む「春運」も1月になれば本格化します。バスや鉄道、そして飛行機で故郷に向かうのです。この時期は、例えば鉄道も大増発で、使い古したいわゆる「緑皮車」と呼ばれる客車も大活躍!人々は、こういった列車にたくさんの荷物を積み込んで、ともすれば二晩以上列車に揺られて(それもともすれば「硬座」と呼ばれる座席車で!)懐かしい家族に会いに行くわけです。

で、上海時代の我が家の場合は、先の記事にも書いたとおり、12月30日頃に日本に戻って日本の新年を僕の家族と過ごした後に1月3日ころ上海に戻り、しばらく上海で「あけましておめでとうございます。それではよいお年を」などと言った後、大体旧暦の12月30日に成都に行って、春節休みの大部分を小鴨の家族と過ごす、なんてことをやっていました。交通機関はやむなく飛行機。だって、鉄道だと30時間以上、1日目の夕方に出て3日目の朝につく計算になってしまうんですから!
この時期の飛行機は割引がほとんどないのですが、それでも成都行きの飛行機はいつも満席!加えて飛行機の中には中国の正月に流れる伝統音楽がBGMに流れ、人々もいつもよりハイテンションで延々おしゃべりを続けるのです。僕はよく上海発夜の9時過ぎの飛行機に乗ったものですが(成都到着は大体真夜中の12時頃)、そんなナイトフライトでも乗客は至って元気なために寝たくても寝られず、機内エンターテインメントなどあるはずもない飛行機で悶々としながら「早く着け、早く着け」と心の中でつぶやき続けておりました。

ともあれ、そういうわけでこの時期は、新年明けで、「よっしゃ、気持ちもリフレッシュ!今年も気合入れて頑張ろう!」という気合を見事に打ち砕いてくれる雰囲気が中国中に充満しているわけです。

さすがにここイギリスでは、そこまでの「新年かつ年末ムード」はありませんが、それでも今年の春節(23日―英国時間22日午後4時)にはせめてささやかなお祝いでもしようか(まあ、餃子を作る程度でしょうけど)と小鴨と言っているところですので、僕の中ではやっぱり少し変なムードであります。

…つーか、ただサボりたいだけか?

いやいや、今年の春節は、やっぱり祝わねばなりません。
そうでなければ、モンマルトルで余りかわいそうではないおじいさんから35ユーロで買ったアレを飾るチャンスがありませんから!(12月23日付記事参照)

そうそう、アレをブログでアップしたところ、小鴨の親友のシンガポールのX嬢と我が母親の両方から、「あの写真のどこに件のブツがあるのかしばらく分からなかった。…え、あれなの?」という反応。更にX嬢にはスカイプで現物を見せると、ご主人のJさん共々呆れ顔。そういえばスイスのE嬢とご主人のJさんも苦笑いしていたっけ。

まあ、少なくともネタとしては今のところ十分に働いてくれていますよ、例のアレ。

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