2012年1月11日水曜日

方言萌え

東男に京女、とは昔からよく言われるわけですが、京女を語るときには、京ことばが重要なファクターとなっていることはだれもが認めるところでしょう。それも、「萌え」ファクターとして。

そういえば、京都在住の友人(女性)が、「京都弁使っておけば、おっちゃんたちは妙に喜ばはる」なんてことを言ったことがあるのですが、これもおっちゃんたちが京都弁に萌えていると言い換えて差し支えないのでしょう。なお、当人は、実は京都在住歴の長い但馬人というのは内緒の話。

ともあれ、方言を話す女の子に萌える、というのは少なからぬ男性において共通認識のようで、僕も結構賛成派です。前にも書いたけど、愛媛にいたときに、かわいい女の子が「~しようわい」と言っているのを初めて聞いた時は結構びっくりしましたが(だって、「わい」って言葉は、僕にとっては「ちゃうわい!」というように、男が強い口調で使うのになじむ語尾ですから)、この「わい」は、実際には優しい感じで発音されるので、「おー、かわいいじゃん」となるわけです。まあ、これも一種の「萌え」なのでしょう。

というわけで、youtubeをブラウズしていたら、日本のU局ネットで放送されていた「方言彼女。」という番組の「方言講座」というコーナーの動画がヒットしました。方言+美少女というコンセプトで、「美少女」という要素が「方言」の萌え度をより増大させているわけですが、見ていて方言も面白いものだなあ、とつくづく感心するやら笑うやら。

なかんずく、僕の中で特に秀逸だったと思うのは、親父の故郷でもある岐阜弁バージョン。これです。


共通語の浸透が激しい昨今、全てのボキャブラリーを方言にするというのは、方言話者本人にとっても至難の業でしょうし、それゆえ出来上がったものは往々にして「無理っぽい、古風な」ものになりがちで、これももしかしたらそうなのかも。でも、「買いからかす」、「買わなかん」、「ちょ」というのは、今でもごく自然な言い回しなのでしょうし、アクセントの位置の説明もナイスです。
そして、極めつけは、最後の「えか!」。これは、親父も良く使う念押しの言葉なので、岐阜で岐阜弁を使っている上では何てことのない言い回しなのでしょうが、この子は、共通語のニュアンスを正確に把握した上で、この「えか!」を「訳語」として当てており、かつ、それにより岐阜弁臭さをものすごくアップさせていることに感心することしきり。きっと、頭のいい子なんでしょうね。

ちなみに、中国語でも方言萌えがあるようで、上海辺りでは、女の子の話す蘇州方言は最大の萌えなのだそうです。僕にゃ、どちらもほとんど分からないのですけど。

上のような方言がらみの動画を見ていて、結構僕のツボにはまったのは、鹿児島弁でした。イントネーションもさることながら、「…がよ」という言い回しに思わず萌え殺されたのでした。薩摩おごじょはかくありなん、という感じでしょうか。


…そういえば、我が家にも「方言彼女」ならぬ「方言鴨」がおります。
実家に電話したり、シンガポールのX嬢とスカイプで話すときなどには方言丸出しになるわけですが、これが全く萌えなくて。

聴いてて面白いんですけどね…四川方言。

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