TFL。別にTRFの間違いじゃありませんよ(つか、このネタを引っ張ってくるだけでジェネレーションが分かったしまうのが悲しいです。ま、trfと書かないだけましかな?)。
ともあれ、TFLとは、Transport for London、言ってみれば、「ロンドン市交通局」のようなものといえばよいのでしょうか。ロンドンのアンダーグラウンド(地下鉄)やバスなどを統括する部門です。
ロンドンの地下鉄は、週末ごとにどこかで工事をやって運休するのが常ですが、このところ、僕の住むノーザン線のハイ・バーネット支線(※)が毎週末運休するので、週末に街に出るのが不便でたまりません。こういったことをインターネットや(登録すれば)メールで詳しく情報提供してくれるのはありがたいのですけど。
(※)ノーザン線は、カムデン・タウンを挟んで南北に2つずつの支線(ハイ・バーネット/エッジウェア及びチャリング・クロス/バンク)があって、それぞれが交互にクロスしながら運行されています。
こういうときは、TFLも気を利かせて地下鉄の走る最寄の駅までRail Replacement Bus(代替バス・無料!)を出すので、都心に出るのが不可能というわけではないのですが、それでもいくらか時間がかかるので億劫ですよね。
で、昨日もまたまた地下鉄が運休となってしまったので、代替バスを使っての移動となったのです。
ハイ・バーネット支線が全部運休の場合には、僕の住んでいるところからは同じノーザン線のエッジウェア支線のゴルダーズ・グリーン行きの代替バスが出て、10分ほどでゴルダーズ・グリーンに着くのでなかなか便利だったのですが、今回はあいにくハイ・バーネット支線の「一部」運休。となれば、代替バスはゴルダーズ・グリーンに行かず、ハイ・バーネット支線が折り返すアーチウェイまでのバスとなっていたのでした。
前置きが長くなりましたが、ともあれこれに乗ったのですが、もともとアーチウェイまでは距離があるのに加えて、渋滞にも巻き込まれ、アーチウェイまで半時間ほどかかってしまいました。そして、アーチウェイについて地下鉄に乗ろうとしたら、この日に限ってハイ・バーネット支線の列車が全てバンク支線経由とのこと。もともとチャリング・クロス支線方面に行こうと思っていた僕らはとことんついていません。
…まあ、ロンドンの地下鉄は東京並みに入り組んでいるので、バンク支線からでもルート構築しやすいのがありがたいところですけどね。結局、無事目的地(♯)に到着です。
(♯)このあたりの話については、次のブログで紹介できるかも?
で、この日はいろいろふらふらした後、ロンドンの大きなデパートの1つのセルフリッジズまでやってきました。こうなったら、家に帰るのには82番のバスが便利!少し時間がかかりますが乗りっぱなしで最寄のバス停まで行けるし、上記のとおり、この日はどのみち地下鉄で最寄り駅までいけないわけだしで、早速やってきた82番のバスに飛び乗って2階の席を陣取ったのでした…。おおよそ7時半くらいでしょうか。
でも、そこからが地獄でした…
82番のバスは、セルフリッジズを出発後、一路北に向けて普段どおりに走ります。と、フィンチリー・ロードに入ったあたりから、渋滞に巻き込まれだしました。それも普段とは違った感じで。小鴨と「これじゃあ8時半位に着きそうだね」なんて話をしていました。
渋滞に巻き込まれたバスは、それでもゆっくりと歩を進めて、ようやくフィンチリー・ロード駅の辺りまでやってきたのですが、行く先にはなぜかパトカーが止まっていて、迂回を促しています。原因はなぜかよく分からないのですが、少なくともこれが渋滞の原因だったのでした。で、我らが82番も警察の誘導に従ってウェスト・ハムステッド方面に迂回を始めたのですが・・・
一向に動かない!!!
ある場所の信号など、こちらの青信号は10秒そこそこの癖に赤信号は数分続くなどというひどい状態で、ものすごい時間をかけてようやく曲がれたと思ったら、そこも激しい状態が延々と。
イギリス人はこういったことに割りと我慢強いように思うのですが、それでもさすがにいらいらした空気が流れます。きれいな服を着たお姉さんが”F**king”と言ったり、お兄さんがどんどんと窓ガラスを叩いたり。
また、イギリスは路駐が至って普通で、これがこういった時の交通を見事に阻害してくれます。ある場所など、対向車線も数珠繋ぎのカーブで我らが82番が曲がることができず、その原因が路駐車+それを無理によけて変な角度になっていた対向車のせいとわかるや、別の男性が2階の窓からにらみつけるとか。
で、迂回区間がようやく終わり、フィンチリー・ロードに戻ってきたときは、みんなが「お、戻ってきた!」と言って空気が和らいだのは面白いです。
で、バスはようやく、本当にようやく最寄のバス停に着きました。時間は9時半。考えてみれば2時間もの間82番に乗っていたのでした。東京から新幹線に乗れば、米原と京都の間くらいまで行ってしまいそうな時間、冬のジェット気流が速い日に上海から離陸した飛行機なら成田に着いてしまいかねない時間です。さすがにくたびれましたよ。
…ま、それでも、これが中国だったら、渋滞は、さらにカオスだっただろうし(お互い譲りあわない車文化ですから)、どこかで喧嘩が始まっていただろうし(車同士、乗客同士、乗客と運転手、などなど)、クラクションはそれこそけ鳴り止むことがなかったことでしょうし、その結果時間だってもっともっとかかったことでしょう。路駐の酷さを除けば、イギリスの交通マナーは比較的よいので、2時間でもまだましだったのかもしれませんね。ただ、もう少し「何で道路が封鎖されているのか」の説明くらい欲しかったけど(運ちゃん、何も言わないんだな、これが。)。
ともあれ、交通機関についての運が全くなかった土曜日でした。
あ、そうそう、あと1つノーザン線に関する文句を。
この線、なぜかよくわからないのですが、ちょくちょく行き先が変わるんですよね。チャリング・クロス回りのはずが途中でバンク回りとなったり、ユーストンやイースト・フィンチリーで突然運行打ち切りとなったり。ある意味器用な運用と言えばそうなのですが、いわば新宿から乗った小田急線の本厚木行きが登戸辺りで「やっぱり唐木田に行きまーす!ごめんね♪」と言うのと同じこと。これ、外国人が初めて使う時は面食らってしまうし、車内放送を聞き逃したら知らないところに連れて行かれたりするわけで、なんとも厄介な話です。ま、ジモティーたちは慣れたもので、二言三言文句を言いながらも、おとなしく電車を降りてゆきます。余りあせらないのもイギリス人の気質なのでしょうか。
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