2012年4月28日土曜日

トイレのMimakiさん~クルマが欲しい!

最初の試験まであと1週間となりました。
でも、最初の試験のための「武器」作りが昨日ようやく終わったところ。昨日・今日と2番目の試験のための「武器」作り(間に合うか?)をしてから、残りの5日で最初の試験のための「演習」をするという綱渡りスケジュールです。

僕は昔から自分用のノートを作って知識を一元化しないと気がすまないたちで、今回もそれをやっているのですが、今回がいつもと違うのが、「英語の文献を理解し、英語でノートを作ること」。これがもう、日本語でやるのと比べて時間のかかることといったらありません。おかげでここ数日睡眠時間が4、5時間という、仕事がテンパって時と同じような状況が続き、夕べも寝たのは結局朝の6時…。大したことやっていないのにもかかわらず。

加えて最近トイレ(トイレといっても、いわゆるbathroomで、うちの場合は更に洗濯機や乾燥機も一緒にあり、日本で言えば六畳間くらいの広さがあります。)に机を持ち込んでそこに引きこもっているので(僕は何かに集中する場合には狭いところにいるのが好きなのです。)、睡眠と食事以外はそこから出て行く必要がなくなっているわけで、ほんと、体に悪いったらありゃしません。なので、昨日、事実上1週間ぶりに中華街に出て飲茶を食べたときの気分の晴れやかなことといったら!
トイレの住人、実際のところはそうは言っても天窓もあり、とても明るい環境で結構満足しているものの、さすがに勉強のハードさも相まって今日もまだ放心状態。でもやばさは刻一刻とつのり、ああ、今日も余り寝られないんだろうな、と開き直ってこのブログを書いています。

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帰国が次第に現実味を帯びてくるようになるにつれ(あと4か月を切った!)、今回の帰国が7年ぶりの日本居住を意味することになることもあり、あれがいるな、これがいるな、なんてことを現実逃避の友とすることが多くなってきました。で、そんな中で最近特に思うのが、「あー、クルマ欲しい」ってこと。

ええ、ワタクシ、いままでクルマなるものを買ったことがないのです。いとこにモータージャーナリストがいるにもかかわらず(って、それは関係ないか。)。大学生までは実家住まいだったし、就職してからは(特に都心は駐車場代etcが高いこともあり)必要性を感じなかったし、海外住まいもそれなりに長くやってきたしで、なかなか買うというモチベーションが生じなかったからです。

そんな僕がなぜ、急に、今なのか…。自分でもこの心境の変化がわかりません。
でも、1ついえることは、件のいとこが上海モーターショーの取材に来た時に、彼のライター仲間数人と一緒に火鍋を食べたことがあったのですが、その時に小鴨があるライターに「何でクルマが好きなんですか」と尋ねたら、その方が「どこか行きたい時にいつでも行けるからかなぁ」って答えていたのが今でも耳に残ってるってことかな。そういった感覚って、僕にはとても新鮮だったから。

考えてみれば、それまで僕にとっては、自動車は「もともとは親が運転するもの」であり、「(子供の頃は)乗れば確実に酔うもの」であり、「電車でいけないところに行くための交通手段」であり、「本体も、そして維持費も高くつくもの=都心で住む分には経済的合理性は全くない代物」でしかなったわけですが、このライター軍団は、そんな僕の既存の認識とは全く違う次元でクルマを見ていて、それは確かに自動車をカルチャーとして捉えている人たちでした。

なので、僕がクルマが欲しい、と思っているのは、自動車文化という、新たな次元を覗いてみたいという好奇心なのかもしれません。

で、そういうアプローチ(と留学で疲弊している僕の懐具合)から欲しいクルマを考えて行くと、動かして楽しいクルマかつどこかに強い個性を持っているクルマで、手の届きやすいものとなるのは半ば必然の流れ。でも、その一方で、親を乗せての長距離移動の可能性もあるわけで、例えばクーペのようなものは買うわけにはいかない(少なくとも大人4人の長距離移動に十分堪えうるスペースがあること)という制約もあり、ここは思案のしどころです。

僕自身には既にいくつかの候補があるのですが…どうなることか?!

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そのほか、日本に帰ったらやりたいこと、っていうのはたくさんあるのですが(まあ、仕事のためにそのほとんどが実現できないおそれもあるのですが)、今日ふと思ったのは、「船舶免許取りたい」ということでした。
…これこそ、無駄の最たるものなのかもしれませんけど。

2012年4月12日木曜日

情報の対価

イギリスの新聞というのは、ご存知の方も多いと思いますし、ずっと昔にブログでも触れたことがあるように思いますが、高級紙(broadsheet)と大衆紙(tabloid)に分かれていて、特に高級紙の場合だと思うのですが、何を読んでいるかでその人の政治志向まで分かってしまいかねない代物です。一方、大衆紙は、使っている言葉もかなり砕けていて外国人にはすぐには分かりにくいし、ナイスバディなおねえちゃんのヌード写真があったりするので(まあ、おはようサンスポなどは、ここらあたりにヒントを得ているんでしょうね。)、それはそれで「愛読紙」というのにはやや気が引けてしまいます。

で、ロンドンの一般市民は普段何を読んでいるのか、と言えば、僕が認識する限りでは、おそらく駅で手に入るフリーペーパー。普通の生活をするのに十分な情報が一通りそろっているので、敢えてお金を出して新聞を買う必要もない、ということなのかな。まあ、職場とかでは高級紙を読んでいるのかもしれませんけどね。

ただ、フリペは所詮フリペ。あまり仕事に関係するような内容はありませんし、何よりもタダな分、みんなの取扱いも非常に雑です。というわけで、ラッシュアワーが終わった後の地下鉄がフリペの山ということもよく見られる光景で、地下鉄側も「アナタが読んでいるその新聞はゴミです」なんていう啓発広告を出さねばならなくなるわけです。

かく言う僕は、ロンドンに来てからの愛読紙をフィナンシャル・タイムズ(FT)にしています。ボーンマス時代は比較的中立に近いインディペンダントを読んでいたのですが、僕が欲しい経済情報となると、やっぱりFTにかなりのアドバンテージがあることが分かり、乗り換えました。
でも、FTはとにかく高い!普通の高級紙が1ポンドであるのに対して、2.5ポンド!ちょっと前までは2.3ポンドだったのがしれっと値上がりしてこの値段です。

そうなると、(本当は毎日読みたいし、そうあるべきなのでしょうが、)学生身分ではやっぱり買うのに二の足を踏んでしまいがちになって、週1ペースとかになってしまっていましたが、最近、僕の仕事のフィールドにかかわるいろいろな動きが激しいことから、ほぼ毎日買うようになっています。

結局、自分の欲しい情報は、カネを出して買いなさい、ってことなんでしょうね。

それにしても、大分英語を読むのに慣れてきたからなのでしょうか、FTの記事は本当に興味深く読まされるものが少なくありません。日本の新聞が(いろんな事情からか?)載せないような記事まで深い分析がなされていたりすることもあり、情報の対価としての2.5ポンドは、それはそれで概ね妥当なんじゃないかな、と思うわけです。

さあ、そうなると湧き出てくるのが「日本に帰っても読みたいなぁ」という願望。僕のオフィスでも取っているのですが、個人でも取ろうかと検討中です。で、調べたところ、年間購読料約10万円!!

情報の対価は、決して安くないことは分かるものの…、ねぇ。