2012年3月31日土曜日

すっかりご無沙汰です

いやはや、こんなにブログの間が空いてしまったのは、以前のブログスペースでブログを立ち上げた頃以来ではないでしょうか。

何か書かねば書かねば、とは思っていたものの、いろいろとやることが多くて手が回らなかったのです(ま、Facebookでは折に触れてつぶやいてはいましたけどね。)。

この3月は、Term2が23日に終わり、でもそれまでは授業の予復習、論文の準備、チュートリアルなどといった学校のことをこなし、その上に17日からは両親が来ていてそのアテンドもする(まあ、かなりの部分小鴨に委ねていましたが)といった状況でした。

で、授業が終わった週末から、両親を連れて3泊4日でパリ&アムステルダムに旅行にも出かけ、昨日(30日)は、これまた両親を連れてストーク・オン・トレントへ再出陣したわけで…。

ちょっと疲れている…かな、やっぱり。

そして、たった今、「3月の終わりまでに出します」と自分から宣言してしまっていた、論文のアウトラインの再構成(とはいっても1500語くらいにはなりましたが)を終わって教授にメールしたところ(3月31日の23時ならば、「3月の終わりまで」という約束は果たしたことになるでしょ?)。少しほっとした気持ちで3月の残りの時間(と言っても1時間足らず!)をこのブログを書くことで過ごそうと考えたのでした。

そうそう、こちらも夏時間になりましたよ。先の日曜日から。なので、日が沈むのが7時半頃になりました。
で、ちょうどその時、僕らはパリにいたのですが、土曜日にロンドンを出発してパリ入りして時間が1時間進んだところ(GMT+0からGMT+1に)なのに、その翌日夏時間開始のために更に1時間早まり(GMT+1からGMT+2に)、結局2日で2時間も時間が進んでしまったのです(今はロンドンに戻っているので、また時間が1時間戻ってます(BST=GMT+1)。

なので、大陸サイドは、今日が沈むのが8時過ぎとなるわけで、こんな経験をしたことのない両親にとっては驚きだったようです。大陸での道中はとても暖かかったし。

で、今回の大陸旅行のルート選択は、親のためということもあるのでパリを入れたのですが、僕らはこれで3回目。連れて行ったところはどこも行ったことのある場所で特に新鮮な刺激はなかったのですが、唯一僕たちも初体験だったのは、セーヌ川をぐるぐる巡っている船(Batobusとかいうやつ)でした。これが思った以上によくて、暖かい春の日差しの中、セーヌ川を遊覧するのはとても気分がよかったです。加えて乗り降り自由だし。

一方、アムステルダムは、僕も小鴨も今回始めての場所。自転車は滅茶苦茶多いものの、その街並みはきれいで、とても落ち着いた雰囲気で、母親も小鴨も(思ったよりもすばらしい、ということで)大満足。ま、胡散臭いところ(例えば「飾り窓」附近とか)には足を運ばなかったということもありますが。
オランダ人といえば、英語ではケチの代名詞のようなところもあります(割り勘を go Dutchというように)し、実際、なにやら気難しそうな面構えの人も少なくなく見かけましたが、少なくとも僕が接した人たちはほとんどみんなフレンドリーでしたよ。それに英語がみんな達者!!今まで行ったヨーロッパ大陸の国で英語がおしなべて一番上手です。どんな人も僕よりも数段上手いんだもの。その前のフランスでは、両親と小鴨の合計3人を引き連れつつ、片言のフランス語+英語でしのいでいた分、英語がスムーズに通じる環境というのがとてもありがたく感じたのでした。

両親は、4月4日に帰ります。
以前上海に来た頃と比べても大分体力が落ちているようですが、それでも今のところ病気することなくきており、一安心。残された短いロンドン滞在をできるだけ楽しんでもらおうと思っています。

それにしても、我が親も中国語の勉強の真似事(聞き流しのようですが)をしているせいか、外国語と言えばむしろ中国語の方に親しみが出てきてしまっている模様。時々中国語が現れたりするのがいとをかし。

さあ、こちらの時間でもあと数分で4月となります。
明日からの1か月は、そのほとんどを試験勉強に費やすことになります。
まあ、日が長くなったこともあり、その意味で気が滅入ることはありませんが、この春の日々をエンジョイできないのもまたちょっと悲しいかな。でも、それが学生の本分。気合入れて(抜くところは抜きつつ)やっていこうと思ってます。

2012年3月4日日曜日

夢見るはアラビアン・ナイト

まだまだ授業期間中ではあるものの、休職中の職場の事情もあり、帰国の具体的日程を考えざるを得なくなった今日この頃。各方面には、「留学後はアジアのどこかに戻る」と予告しておりましたが、さしあたりはそれは「東京」ということになりそうです。

まあ、歳も歳だし、そろそろどこかに「拠点」を設けてもいいんじゃないかなと思っていた折、それがおそらく東京となるであろうことについては、ベストな選択なのではないかとは思いますが、このまま東京に固定されてしまうようなことがあれば、それはそれで「世界を股にかけ」られなくなるからいやだなー、と思ったり。ま、仕事が仕事ゆえ、そういうことはないはずなんですけどね(少なくともアジアに関しては。)。それでも、僕の30台の大部分のように、常に外国の空気に直に触れ続ける、ということはなくなりそうで、やっぱりさびしくないと言えば嘘になるかな。

それはさておき、帰国の話です。
いろいろあって帰国予定は8月の下旬が適当だ、という話になったので(ほんとはオリンピックのさなかなんですけどね・・・)、フライトの予約をしようと、日系の旅行代理店に行ったところ、片道の直行便ってやつは実に高い!僕に学生料金が適用されるヴァージンアトランティックですら、二人で合計1500ポンド以上。おそらく払わなければならないであろう超過荷物費用を考えると更に料金上積みになってしまいます。日系などはもってのほかです。まあ、こちらに来るときも、考えてみればブリティッシュ・エアウェイズに一人あたり当時のレートで1000ポンドちょっと払っていたことを考えれば、決して馬鹿高いものともいえないのですけどね。

で、その旅行代理店の人(対応してくれた人は、一生懸命調べてくれたことはありがたいのですが、どこか愛想が悪いというか、いまひとつレスポンスが悪いというか、とにかくそんな感じでした。イギリスに長くいる日本人と会うと、時々そんな印象を受けることがあるのが不思議です。)に、経由便で安いのはあるか、と聞いたら出てきたのがアリタリアのローマ経由とエミレーツのドバイ経由。いずれも二人合計で1200ポンドほどです。いずれも経由地でのストップオーバーが可能というのですが、だからと言って簡単に予約できないのが我が家のつらいところ。というのは、「ストップオーバー=小鴨のビザの問題」が不可避的に生ずるからなんです。EUの取り方は分かるとしても(ただ、今回申請するとなればイタリア大使館で、ということになるのですが、噂では、対応もきわめて「イタリア的」だとか。)、UAEは全く未知の領域。旅行代理店の人に聞いても「えー、香港の方じゃないんですよねぇ。(ちょっと調べてから)うーん、ちょっと分かりませぇん…やっぱり、UAEの大使館に問い合わせられてからのほうがよろしんじゃないでしょうかぁ」とのことだったので、(まあ、基本日本人相手の旅行代理店なので、仕方がないのですけどね。)、この日は予約をせずに撤退しました。

その後、まあローマに行ったことはないけどイタリアはもう2回行ったから今度はUAEはどうか、と小鴨に聞いたところ、小鴨はそれでもかまわないと言うもののUAEそれ自体にあまりピンと来ていないご様子。一方僕は、大学生の頃一時期イスラム文化に興味をもったこともあり、その後も中東は是非一度行ってみたいと思っていたので、ドバイストップオーバーは願ったりかなったりといったところ。

ともあれUAEのビザについていろいろ調べてみたのですが、どうも96時間有効の通過ビザが割と取りやすいことがわかったものの、今もそうなのかはよく分かりません。それならば、エミレーツの窓口で直接聞いてみよう、ということになり、先週の日曜日、グロスター・ロードにあるエミレーツのロンドン支店に足を運んだのでした。(※)

(※)これが、前回の記事で触れた「用事」です。

で、エミレーツのロンドン支店と書いてあるビルは、普通の瀟洒なオフィスビルの雰囲気で、エレベーターホールと守衛さんがいるだけでカウンターなど1つもありません。中に入って「え、エレベーター昇るんだよねぇ。」などと言っていたら、


うわっ!!!

という大声。びっくりして振り返ったら、守衛さんがニヤニヤ笑っています。おもろいおっさんです。
で、どこに行くんだと聞かれたのでエミレーツのオフィスに行きたいんだけどと答えたところ、「それならエレベーターで1階だ(つまり、日本でいう2階)」と親切に教えてくれたのでそれに従ってオフィスに。果たしてエミレーツのオフィスがありました。
で、名前を登録して番号札をもらって待つこと10分か15分。頭にヒジャブ(スカーフ)を巻いた女性スタッフが僕たちを呼んで早速いろいろ聞いてみました。
で、要約すると、次のような感じ。

・96時間のトランジットビザの制度は変わっていない。
・飛行機とホテルさえ予約すれば、エミレーツのウェブページからも申請可能だし、ドバイに着いてからでも申請可能。
・飛行機とホテルの予約は別にエミレーツを直接通さなくてもよい。つまり、代理店や他のウェブサイトからの予約でも全く問題ない。

へぇー、なんかとってもフレキシブルだねぇ。と感心しつつ、「もし仮にここでフライトを予約したらいくらするんですか?」と聞いてみました。すると、

ここで予約すれば一人税込み542ポンドですけど、エミレーツのサイトで予約すれば更に一人当たり29ポンドお安くなりますよ♪

との由。

な、何だってー!!(AA略)

だって、日本とかじゃあ、航空会社のウェブサイトでの申し込みなんてのはどうやったって高いことが当たり前。ましてやシングルなどは割引などありえない世界でしょ。それが、シングルかつストップオーバー可能なチケットが旅行代理店よりも安く買えるなんて、信じられません。

ともあれ、とてもはきはきと懇切丁寧に対応してもらったことに感謝しながら(別にけなすつもりはありませんが、ふとその前に訪れた旅行代理店の対応を思い出さざるを得ませんでした。)エミレーツのオフィスを後にしたのでした。もちろん、下の守衛のおじさんにもByeと言ってね。

…というわけで、その後エミレーツのサイトで予約をしたのですが、エミレーツのお姉さんの言ったとおり、一人29ポンド安、二人で58ポンドの更なる節約に成功、フライトの代金は1025ポンドとなったのでした。これ、日系の航空会社の片道一人分と同じか、それよりももしかしたら安いかも…。
ちなみに機材はロンドン-ドバイ、ドバイ-成田両方ともエアバスA380。総二階建てのアレです。まあ、これについてはいい評判も悪い評判も両方聞きますが、ともあれ一度は乗ってみたいと思っていたので、これにも期待大です。加えてエミレーツのサービスの評判は世界でも指折りですしね。

で、こうなれば「留学生活の最後はアラビアン・ナイトとしゃれこもう!」ということになるのが必然の流れとなるわけで、早速ホテルも予約。ま、そういうのもいいじゃありませんか♪

ともあれ、苦しい試験+論文を乗り切るモチベーションができました…多分。
小鴨も、UAEの情報をいろいろ集めたり、上海万博のUAE館がなかなかよかったことを思い出したりするうちに、次第にドバイに乗り気になってきました。

ともあれ、アラビアン・ナイトを夢見て。